日中国交正常化45周年

日中国交正常化45周年・日中平和友好条約締結40周年
交流促進実行委員会


日中平和友好条約締結40周年

分野文化交流
講演中の徐先生。軽妙な語り口で
参加者を100年前の上海にひきこむ(上)
皆さん、熱心に徐先生のお話に聞き入る(下)
行事名称1920年代の上海における日中文化人の邂逅
-村松梢風と谷崎潤一郎を中心に
主催者名在上海日本国総領事館
開催期間2018年5月12日
開催国中国
開催場所在上海日本国総領事館 多目的ホール
1920年代の「魔都」と呼ばれた上海においては、その魅力に惹きつけられた日本の文化人が数多く足を運び、時に居を構え、中国の文化人と活発な交流が行われていた。その実態は、数多くの作家が自身の作品に書き記しているが、日本文学作品から伺える交流の実態について、近代における日中文化交流研究の第一人者である復旦大学日本研究センターの徐静波教授に講演いただいた。
翻訳者としても著名で、当地にも多くのファンを抱える徐教授による講演は、特に冗談を交えつつ約1時間ほど行われ、その後30分程度の質疑応答が行われた。ある意味、現在に続く日中文化交流の走りともいえるこの時期の華やかな交流を中国人研究者による講演という形で提供することで、日中交流の重要性を改めて当地の方々に発信できたものと考える。
「人と人との真の友情は、国や地域、人種によって阻害されるものではない」…100年前に谷崎潤一郎が述べたその言葉を、再度心に留めることができた素晴らしい講演会だった。

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